サイエンスGE(グローバルエンデバーズ)
「STREAM教育」の
実現を目指す
サイエンスGE
(グローバルエンデバーズ)
週2時間のサイエンスGEの通常講座+
長期休暇等でのサイエンスGEの特別講座。
情報リテラシー、ロボットの基礎プログラミングからスタートして、
ペットボトルロケットの飛行分析実験などの特別講座で、科学的思考力を磨こう!
本校は創立以来、社会のため、国家のため、人類のために役立ち世界平和に貢献できる人間の育成を建学の精神として、多くの逸材を世に輩出してまいりましたが、2014年、創立50周年を迎えるにあたり、更に質の高い私学教育を目指し学校改革に取り組みました。改革の3本柱は校舎の大規模改修、カリキュラムの改定、そして明法グローバルエンデバーズ(以下サイエンスGE)の設立です。グローバル教育の重要性が叫ばれて久しく、言葉としてすっかり定着しておりますが、実際はどうでしょう。東大、京大をはじめとする日本を代表する大学の世界ランキングが下がり、海外大学に留学する日本人学生もその数を減らしています。本校ではこのような現況に立ち、今後も激動していくであろう国際社会を見据え「真のグローバル教育」の実現を目指すべくサイエンスGEを設立いたしました。サイエンスGEでは中高一貫校で過ごす6年後にゴールを置かず、大学には明確なビジョンを持って進学、入学後も将来に向かい成長を続け、10年後の22歳には社会の即戦力となることを目指します。良質のコンテンツを誇る「GE講座」を核とした科学による人間教育では、「グローバルとは価値観の違う世界の人と協働すること」をコンセプトとして、これからの日本のグローバル教育をリードします。
GE(グローバルエンデバーズ)の意味Global Endeavors
英語が話せることがグローバル教育ではありません。サイエンスGEで学ぶ子どもたちが相手をするのは、多種多様な価値観を持った人たちです。
サイエンスGEでは、グローバル教育の定義を、「英語が話せること」ではなく、「価値観や文化の違う者と、協働できる人間をつくること」と考えています。 そのうえでリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指します。
10年前には考えもしなかった分野が成長し、トップだった企業が無くなってしまう。企業は、あらゆる分野で絶えず新しい挑戦を強いられています。
エンデバーズとは、客観的なものの見方、論理的な思考、問題解決力などの科学的な実践力を武器として、新しい時代に挑戦し、未来を開拓し続けることを意味しています。
科学的な思考や方法は、
文系・理系の枠を超えたものです。
今の社会では、科学的な思考や方法が文系・理系の枠を越え、自然科学から人文科学まであらゆるもののベースとなっています。
例えば、経済や教育、スポーツ、医療、料理などさまざまなところで科学的思考や方法が使われています。サイエンスGEは、科学のみを教えるものでも、科学者を育てる教育でもありません。科学的な知識や経験をあらゆる分野に生かせる力を身につける教育です。
GE講座
ロボット
月面探査・火星探査・サッカー・レスキューなど様々なカテゴリーの自律型ロボットを制御します。目的は科学者や技術者の養成ではありません。ロボットという魅力的な教材を使って、プログラムというソフトの世界とセンサーやモーターというハードの世界を融合してとらえる、真の「ものつくり」の力を養います。数値の測定・調整能力の重要性、論理的思考力、問題発見力、問題解決力など、世の中がどんなに変化しても、あらゆる職業に必とされる力を養成します。
ロボット①(中1)
ロボット③(中1)
ロボット(中3)
プレゼンテーション
成果をいかに見せるかは、現代社会では大きな資質です。よりわかりやすく、簡潔に、インパクトのある見せ方を、TPOに合わせて臨機応変に作成し実行することが目標です。単なるプレゼンテーションソフトウェアの練習ではなく、実戦的なプレゼンテーション力を育成します。ロボットコンテストではシートプレゼンテーション、口頭プレゼンテーションを必須としています。限られた時間の中で趣旨に沿ったプレゼンを作成できる力を習得します。
プレゼンテーション(中1)
数値解析(GPS・ペットボトルロケット飛行曲線など)
大学で行われる数値実験を、中学・高校の数学や物理などを使って解析し、学んでいることが実際の現象に密接につながっていることを検証します。「地球を測ろう!」というGPSを使った実験は、正にグローバルなテーマであり、ヘレニズム時代の天才学者エラトステネスの再現実験です。GPSを使って自分たちの歩幅から実際に地球の円周を求めます。過去の偉大な実験を再現できる力があって初めて最先端が理解できるという、サイエンスGEのポリシーに沿った取り組みです。他にも異なる条件で飛ばしたペットボトルロケットの飛行曲線を撮影・画像を分析・Excelでグラフ化し、異なる条件による飛び方の変化を調べて発表します。
電子温度計(中2)
GE特別講座
3Dプリンター
3Dプリンターを用いてロボットの機体を製作します。
チームで2体のロボットを作り、RCJ(ロボカップジュニアジャパン)のサッカー部門の大会に出場します。
タイヤ、センサー、バッテリーなどをどの位置に取り付けるのかを考えながらロボットのフレームをデザインします。
試合で勝つためには、ロボットの動きを制御するためのプログラミングも重要になります。サイエンスGEの講座の中で最も難しい講座です。
ペットボトルロケット
ペットボトルロケットの実験は、ただ単に遠くに飛ばすことが目的ではありません。打ち上げ角度を変えると飛距離はどのように変わるのか、あるいは水を入れる量を変えた場合や、空気を入れる量を変えた場合はどうなるのかなど、様々な条件を変えて比較したり、得られた実験データを元に 分析したりします。
講演(JAXA)
打上げ実験
挑戦するコンテスト
- SRC(スペースロボットコンテスト)
- RCJ(ロボカップジュニア)サッカー部門
- 情報オリンピック
GE講座の特徴
「知識」を「知性・知恵」に。
「経験」を「経験を生かす力に」。
GE最大の特徴であるこの講座は「グローバルとは価値観の違う者同士が協働すること」を基本理念として、どんなに世界が変わっても、文系・理系の枠を越えあらゆる職業に不可欠な、論理的な思考力、問題解決力、コミュニケーション能力を身につけます。
また、講座の実践の場として、コンテストなど校外の大会に参加します。情報リテラシー、ロボットの基礎プログラミングからスタートして、大学生や社会人になってからも必要となるスキルをたくさん身につけていきます。
週2時間+特別講座の授業
週2時間+特別講座の授業で、充分な作業時間を確保しています。休み時間をフレキシブルに置くなど、生徒の集中力と内容のベストバランスを考えた授業展開が可能になります。
科目を横断した通常授業にはない内容
例えばGE講座の中核になるロボット講座は、ロボット学者やエンジニアを育成することを目標にしていません。ロボットを制御するプログラミングで得られる論理的思考や数値の重要性を学ぶことは文系・理系の枠を超え、あらゆる職業に必要です。
外部コンテスト、プレゼンテーション、ディスカッションに挑戦
全国大会を目指す強豪校のチームに挑戦することの意味は、学校から外に出て教員以外の「他者の評価」を得ることです。それにより自分たちの立ち位置を知り、挫折と挑戦を繰り返すことでメンタルも鍛えられます。
ITを最大限に活用し、効果的な知識吸収。
入学時から充分な情報リテラシー教育を行います。それによりインターネットの膨大な情報量を武器にすることと同時にネットに潜む偽りの情報、危険性について学び、情報の見分け方を身につけます。プログラミングのスキルの上達のための情報収集もITをフル活用します。
PBL(問題解決型授業)を用いた学習
これはハーバード大学をはじめ海外の大学やアジアのトップジュニア育成のため初等、中等教育で多く取り入れられている学習法です。全てを先生に教えてもらうのではなく、与えられた課題に生徒自身が取り組み、解決策を見いだしていく、自ら学ぶ力を育てる授業です。