明法ニュース
伝統の少人数教育
教員1人あたり生徒11人
(東京都平均20人)
創立1963年から積み重ねた、
50余年にわたる少人数教育のノウハウ
卒業生はみな、明法を故郷と呼ぶ

創立以来、「教員と生徒」の
距離の近い文化

生徒が職員室にどんどん入ってくる
「職員室相談コーナー」

担任教員も走る!?
体育祭伝統のクラス対抗全員リレー
教員同士の距離も近い!

中高教員がひとつの職員室。
生徒に課題があれば、
数時間におよぶ議論

担任は、他の業務と兼任しません!
※他校では、担任を持ちながら、進路指導部・広報部など兼任する場合がありますが、明法では、「担任」業務に集中するため、他の業務と兼任しません。
教科横断的な学習が
21世紀型スキルの
育成につながる
21世紀型スキル 4つのC

Creativity
創造性とイノベーション

Critical Thinking
批判的思考と問題解決

Communication
コミュニケーション

Collaboration
他者との協働
例えばこんな授業を行います
数学 サイコロの各目が出る確率は6分の1か
2学期に入ってから、中2の数学では「場合の数・確率」を学習しています。授業の中で「サイコロの各目が出る確率は?」という問題に対して、「6分の1」!と全員が答えていました。しかし・・・・・・、「実際にサイコロを振ってみると、本当に確率は6分の1なのか?」。これは、みんなで検証してみるしかない!
「当たり前」を敢えて疑ってみるCritical Thinking(批判的思考力)は、イノベーションに不可欠な要素。仮説的思考力を鍛える観点も併せて、全員にサイコロをひとつずつ渡し、実験スタート!まずは、1人1人がサイコロを振り、出た目をカウントしていきます。時間を区切ってサイコロを振ったので、それぞれが振った回数にはばらつきがありましたが、多い人で400回振ることができました。
次に2人~5人のグループになり、出た目を合計します。自分だけの結果とグループになったときの結果でどんな違いがあるか、話し合いをしました。さらに、そのグループの結果をクラス全員で合計しました。やはり確率がちょうど6分の1になることはありませんでしたが、「どうして6分の1にならなかったのか」をみんなで話し合い、様々な意見が出てきました。
校長先生、教頭先生をはじめ色々な先生にもご協力頂きました。この実験で振ったサイコロの回数は、総計で22,690回!集計結果は折れ線グラフの通りとなりました。教科書に記載された内容を、時には自分の手で実際に試してみるのも重要なことですね!
英語 教科書に「つっこみを入れよ!」
「教科書は"つっこみ所"満載!」― これは今年度中学3年・英語アドバンスクラスの生徒達と、入学当初から共有している合い言葉です。本校の中学英語では検定教科書(教育出版のOne World1~3)を使用していますが、ご存じの通り、教科書の英文は分量の制約と正当性の追求から、ともすると無味乾燥なものになってしまいます。そこで、本文に「ライブ感」を持たせるために敢えて教科書に「つっこみ」を入れます。内容理解の後に暗唱だけで終わる授業はしません。各レッスン・パートで本文を「批判的」にとらえ、「創造的」英会話・英作文に発展させる活動を必ず入れています。具体的には、以下のような課題(例)を与えます。

- 違和感を覚える会話文の行間に独自の英文を追加(創作)する。
- 英文の一部を敢えて「反対の立場」に書き換え、逆の立場における理由説明や具体例も考えてみる
(例:"I like~ because...."→"I don't like ~ because...")。 - 小説・物語文では、「もう1つのエンディング」をペアで考え、英作文する。
もちろん授業は基本的に英語で行い、「英語で」本文の内容について理解・考察をします。また、ICTを活用することで生徒たちが教科書の英文に対してより臨場感を感じるような工夫をしています。このような21世紀型教育の成果は、生徒たちの*英検取得状況にもしっかりと表れてきています。
*中学2年生(アドバンスクラス)終了時点での英検合格状況...3級合格100%(うち半数は準2級に合格)
社会 「その話、本当なの?」
高2・私大文系コース、現代社会のオリエンテーションで話した言葉です。
日常生活を送る中で、無数に入ってくる「情報」。マスコミやインターネットを含め膨大な量にのぼります。それら情報に接する際に重要なのが、それらに対して「批判的(多面的)」な視点を持てるかどうか。一見すると理に適っている内容でも、情報を発信する側のバイアス(偏見)・フィルターがかかっていることがほとんどです。そこで、「その話、本当なの?」とまずは情報を鵜呑みにせず、疑ってかかってみることも必要です。
授業では、例えば以下のような問いかけをします。
- 政党に投票する「比例代表選挙制」で選出された議員が離党した場合、そのまま議員をつとめていてよいの?
- 円高は日本経済に悪影響を与えるだけなの?
- 貿易赤字の「赤字」って、いけないことなの?
このように、現在進行形の時事問題を「その話、本当なの?」と敢えて批判的(多面的)な見方でとらえ、別解を「推論→検証→考察」していきます。この一連のプロセスを通して、21世紀を生きる上で欠かせない、「メディア・リテラシー」が培われていきます。
理科 「地震・火山大国・日本・生きる道」
今回は、中学1年生の理科2分野の21世紀型授業実践をレポートします。
『あなたを中心とするチームは、学会の場において「地震や火山から日本を守る方法」について、代表として発表する機会を得ることができました。あなたならどのような方法(科学的・社会的)で発表しますか?』という課題(答えが1つでない課題)が出されました。事前に学習した内容(知識=Knowledge)をもとに、各グループで課題を発見し解決策を考えます(思考・判断=Critical & Creative Thinking)。各チームは考案した解をプレゼンテーションスライドにまとめ、クラス内で発表を行いました(表現・協働=Communication & Collaboration)。

チームで協働して調査研究

プレゼンテーションの様子
手順
- 個人で考えた地震や火山の問題について、グループで意見をシェアした上で、Chromebookを活用して、日本社会が抱える課題やその対策方法について調べます。
- 調べた内容をプレゼンテーションソフトでまとめ、グループ発表を行います。
- 発表を聞いている生徒たちは、Google Classroomを利用して、評価基準表(ルーブリック)に基づいた相互評価を行います。
- 発表の後には内容に関する質疑応答があり、発表者は事前に調査した内容(背景知識)をもとに、丁寧に回答を行います。

質疑応答の時間

他者評価はChromebookで
各グループの発表テーマ(中1A組)
- グループ1「地震対策日本で生活するための免震住宅」
- グループ2「災害から身を守るシェルター」
- グループ3「宙に浮く家」(AIR断層システム)
- グループ4「地震や火山から身を守る方法」
- グループ5「火星移住計画」
「答えが1つでない課題」を通じて、「ICTを活用」しながら「4つのC」全てを育成する興味深い21世紀型授業実践を見学することができました。
※現在、中学2年生(理科2分野)でも同様のPBLを行っています。
美術 想像力で作り上げた、みんなの創造物
今回は、中1美術の21世紀型授業実践(1学期間のまとめ)をレポートします。
「オリジナルの大会を設定してみよう」というテーマの下、生徒たちは「長時間睡眠大会」、「サバイバルゲーム大会」、「明法に家から誰が一番早く着けるか大会」など、中1らしく発想力豊かな大会を詳細まで設定し、発表し合い、その表彰式を行いました。受賞者に贈呈される個性的なトロフィーと賞状を各自で作り、お互いにクラスメイトを表彰し合いました。その後、スクリーンに投影された、1学期の授業で創作した作品をクラス全体で振り返る活動がありました。その中で、「作品作りを通して他者の意見、アイディアに耳を傾けること。そして自分にはない想像力を認め合うことで、自分自身の成長につなげていってほしい」という授業担当者の言葉(総括)がとても印象的でした。今後も、授業を通じて「想像力→協働力→創造力」を生徒達に育んでいってくれることを期待しています。

まずは各自の想像力を大切に

1学期創作品の振り返り

協働で1つの作品を創り上げる

仲間同士で表彰式
体育 ドリブルリレー「チームで協力して解決策を出せ!」
今回は、中1体育の授業をレポートします。
1年生は入学してからまだ1ヶ月も経っていません。気の知れた友人達が多く通う地元の公立中学とは違い、本校(私学)に通う生徒たちはそれぞれ異なる地域から通学してきます。「まだ友人作りに一抹の不安が残るこの時期だからこそ、クラスメイトとコミュニケーションを図り、協力し合う体験を共有することが大切」と、授業担当は言います。この日は、各チームに分かれてサッカーのドリブルリレーを競い合う授業が展開されていました。授業の流れは主に以下の通りです。
- 6名ずつ4グループに分かれる
- 最初は説明せずに一度やってみる(ドリブルしてマーカーをターンし、次の人へパス)
- 担当教諭が良かった点をコメント(「人のせいにしない」「友達への声かけ」など)
- ホワイトボードを各チームに配る
- 各チームで作戦を考える
- 作戦結果をもとに2回戦を実施
- 各チームの作戦結果(解決策)を発表しあう
ステップ5における作戦会議では、「カーブを小回りでスピードアップするには何が必要か」「どんなパスが効果的か」「ドリブルが苦手な仲間との連携はどうすべきか」など、各チームでリーダーシップを発揮する生徒を中心に、仲間同士が互いに教え合い、意見を出し合いながら解決策を見いだしていました。その結果、2回戦ではどのチームも格段にタイムが向上。ほんの1コマではありましたが、「コミュニケーション(Communication)」と「協働(Collaboration)」を育む、21世紀型の体育の授業を垣間見ることができました。

コミュニケーションと
協働の大切さを説く

ドリブルリレーで協働

各チーム協力して作戦を練る

アクティブ・ラーニング

Chromebook導入

電子黒板・デジタル教科書

ICTを活用
教育の特色1明法の「カリキュラム」
プログラミングをやってみたい!サイエンスGEプログラム
週2時間+特別講座の問題解決型授業(PBL)「GE講座」で科学的思考力・問題解決力とスキルをつけるとともに、ロボット・プログラミングなどの大会の出場を通じ、メンタルを鍛え、学習のモチベーションも上げていき、「知識」を「知恵」に変えられる力をつけていく。
注目の「GE講座」とは
週2時間+特別講座の問題解決型(PBL)授業
週2時間+特別講座の問題解決型授業(PBL)「GE講座」で科学的思考力・問題解決力とスキルをつけるとともに、ロボット・プログラミングなどの大会の出場を通じ、メンタルを鍛え、学習のモチベーションも上げ、「知識」を「知恵」に変えられる力をつけていきます。
基本講座

ロボット

プレゼンテーション
特別講座

ペットボトルロケット
教育の特色2明法の「本物体験」
理科実験
2人1組の少人数で実験。
顕微鏡は1人1台3種類。
他校に類を見ない「理科棟」に豊富な実験観察機器をそろえ、少人数で、一人ひとりが実験・観察を十分体験。

中3特別授業「実験ラボ」



中3対象の特別実験授業を行っています。これは、通常の理科授業に加え、通常ではなかなか体験できない発展的な実験観察を行うために用意したプログラムです。
これにより、ますます実験観察スキルがアップします。
オーケストラ(器楽授業)
5人の専門講師。
全員初心者からスタートし、文化祭で披露!!
オーケストラ授業は専用の校舎「音楽棟」で行われ、特殊楽器などフルオーケストラを余裕で編成できる楽器数を備えています。

英語力
英語準1級×3か月留学×21世紀スキル

高校1年3学期のターム留学に向けて、徹底した事前・事後指導
GSP(グローバル・スタディーズ・プログラム)コース生を30名募集。
文系・理系を問わず、「文化を異にする仲間と協力し、チャレンジ精神と問題解決を通して新たな付加価値を創出していく力」を育成。
教育の特色3学習環境
学習が習慣になる
「明法の勉強法」

3点固定
起床時刻、勉強開始時刻、就寝時刻の計画表で毎日の習慣付け。

学習のあゆみ
テスト2週間前から学習計画と目標を定め、テスト後にも計画を見直し、自分なりの学習方法を作っていきます。

週末課題・週明けテスト
国数英の課題を週末に伝え、週明け月曜1時間目に小テストを行います。補習・再テストで、フォローします。
長期休み中には
「講習」「補習」

補習・再テストは随時
冬休みには英検対策講習
授業内容の定着が思わしくない生徒には随時補習や再テストで対応
冬休みには1月の英検に向けた集中対策講座も実施
文武両道! 活気あふれる
部・同好会活動友がきをつくる

「文武両道」を引っ張る
強化指定部
強化指定部は宿泊型強化遠征が可能です(遠征費などの一部補助あり)。
一方で、週3日間以上の自立型学習プログラムへの参加が義務づけられます。

(中高)

(高校)

(高校)
部活動
- ソフトテニス
- 中学野球
- 硬式野球(高校)
- 硬式テニス部
- サッカー
- 卓球
- バスケットボール
- バドミントン
- 陸上競技(高校)
- 吹奏楽
- アウトドア・山岳
- 剣道
- 水泳
- 棒術
- 空手
- 科学
同好会
- 柔道
- 囲碁・将棋
- 軽音楽(高校)
- ダンス(高校)
- 模型・ジオラマ
- 美術
- 生物(高校)
- アメリカンフットボール(高校)
- バレーボール
- ESS
- チアダンス
- 旅行写真
- クイズ
広大な敷地でのびのびと
55,000人入る東京ドームの
1.2倍の敷地を、たった756人(定員)で占有


野球・サッカー・
陸上が同時に
練習
できる広大なグランド

他校に類を見ない
「理科専門棟」
大学並みの理科設備

本校舎地下中央の「学びの中心」として設置。蔵書は約35,000冊。

キャンパス内にある約40名宿泊可能な学習施設です。「STUDY CAMP」などに利用します。
合格実績
過去5年間の主な合格実績(のべ人数)卒業生数合計 635名
- 東北(医)
- 東京工業
- 大阪
- 北海道
- 東京外国語
- 東京芸大
- 筑波
- 千葉
- 広島
- 東京農工
- 電気通信
- 東京学芸
- 首都大東京
- 埼玉 他
卒業生の声

明法の卒業生はみな、明法を故郷と呼ぶ
明法の卒業生はみな、明法を故郷と呼ぶ。そこには、中学・高校時代という多感期に苦楽を共にし、夢を語り合った仲間と築いた確かな自分の足跡がある。気が付いたらピアノのバイエル教本が終了していた器楽授業。自主性と集中力が養えた部活動と勉学の両立は、更に達成感をも生む。私の好奇心を存分に掻き立てた、大学並みの理科設備。そして何よりも個性を尊重してくれた教育方針に、先生方との信頼関係が生まれる。明法での貴重な6年の経験は今の私の仕事だけでなく、趣味にまで広く影響を与えてくれている。

明法に来て人生の楽しみ方の端緒を感じてはいかがですか?
私の今があるのは、この明法に通っていたからと言っても過言ではありません。なぜなら、高校三年生のとき担任の先生に「お前みたいな自分勝手な奴は医者にしか向いていない」とご指導を受けたことがきっかけとなり、医者を目指したからです。明法のいい所は自主性を尊重するところ。生徒に決してストレスをかけない教育方針だったところだと思います。人生は面白く、感動の連続。景色や香りもすばらしく、共に生きている人もすばらしい。一生かかっても全部満喫できないかもしれませんが、明法に来て人生の楽しみ方の端緒を感じてはいかがですか?

明法での6年間で学んだ「自分で考え、行動すること」
明法での6年間は、部活中心の生活でした。
現在、Jリーグで主審を担当していますが、明法での6年間で学んだ、「自分で考え、行動すること」は現在、審判をする上でとても役に立っています。
事実を正しく判定し、日本サッカーが世界の頂点に立てるよう願いながら、笛を持っています。
様々なことを経験し、色々な人との出会いを大切にして、自分の夢の実現に向かって努力していって下さい。

人間としての成長を重視する校風で僕らは育った
生徒一人ひとりの個性を尊重する明法の教育があったからこそ、今の私があると感じます。決して型にはめ込まず、人間としての成長を重視する校風のもと、勉学はもちろん、スポーツや音楽、趣味等で多くの生徒がそれぞれの才能を思う存分に発揮していました。
そういった周りの仲間からたくさんの刺激を受けて青春時代を過ごしたことが、自分の多くの糧になりました。
明法の友人たちは卒業後もそれぞれの分野で活躍していて、久しぶりに会うと新たな刺激をくれ、また尊敬の念を抱かせてくれます。みなさんも明法で善き友人と出会い、切磋琢磨しながら自分らしく好きなことに挑戦してみてください。

明法の「職員室」
学校の「職員室」というと、重苦しい雰囲気があり、なんとなく入りたくない…と思う方も多いと思います。
ところが、明法の職員室では、先生と生徒が談笑したり、様々な事柄について相談し合ったりしている光景が多く見受けられます。「職員室」は、先生と生徒が交流する1つの場となっていて、重苦しさのようなものがなく、むしろ活発な空気が流れています。
この活発な雰囲気、そして先生―生徒間の距離の近さ、信頼関係の強さは明法の大きな特徴です。明法ではこのような環境の下で、自由闊達に、のびのびとした学校生活を送ることができます。
皆さんの学校生活も、明法でならきっと充実したものになると思います。ぜひ、体感してみてください。

自ら行動する楽しさ、厳しさ、責任について学んだ
僕は明法に6年間通い、自ら行動する楽しさ、厳しさ、責任について学びました。
明法の少人数教育という環境の中で、自分自身の自主性を育みつつ、先生方の手厚い指導によりのびのびとした学校生活を送ることができました。僕は5年間文化祭実行委員を経験しました。委員の生徒たちがお金の管理から運営、設営までを行います。中高一貫校なので中学生の時からどうしたらより良い文化祭になるかということを仲間とともに考えます。また、部活動でも生徒が主体となって活動します。上級生は自分の鍛錬だけでなく、下級生の指導も任されます。その経験が広い視野を持つきっかけとなりました。そして、先生と生徒の距離が近いので、気兼ねなく勉強の質問や様々な相談をすることができました。
明法はいろいろなことにチャレンジでき、それを支えてくれる先生方や環境があり、かけがえのない友人ができる学校です。

GSPで英語力と国際性を身につけた
明法では3年間充実した学校生活を送ることができました。高校1年生の時に参加したGSP(ターム留学)では、総合的な英語力と国際性を身に付けることができ、一生の思い出を持って帰国することができました。
その他様々な行事においても、クラスや学年の仲間達と楽しく熱い時間を過ごしたことを覚えています。また、明法には将来の目標を達成するための学習面での手厚いサポートや充実した設備(大学進学に関する助言や資料)があります。経験豊富で親身な先生方と広大なキャンパスに囲まれて、授業や行事、部活動を通してメリハリのある学校生活が送れる明法高校を、一卒業生として自信を持ってお勧めします。
教員の声

担任として中1~高3まで、生徒と一緒に学年が上がり、
6年後に送り出した時、涙が出ました。
中学1年のとき、あどけない表情で入学してきた生徒たちが、時には笑い、時には泣きながら6年という月日をかけて成長し、凛々しい青年の表情となって卒業していくまでを傍で見ることができたということは、私の教員人生にとって本当に貴重な経験でした。
6年間持ち上がって担任ができる機会は、教員人生の中でも多くありません。卒業式当日、どの生徒も立派に成長した姿を見て、それまで彼らと共に生活してきた思い出が頭の中に浮かんだとき、思わず涙が出てきました。

どうやって「本気」にさせるのかということが、
教員の大きな使命だと考えています
私は進路指導部長と硬式野球部顧問を務めています。自らの長所と短所を把握し、相手を分析し対策を立てる。数ヶ月先や1年以上先を見据えて計画的に指導し、準備を整えた状態で試験(=試合)に臨むなど、進路指導とスポーツの指導は共通点が多いと感じています。
そして、生徒自身が目標を達成するために行動することが重要で、どうやって「本気」にさせるのかということが、教員の大きな使命だと考えています。

【ルールを逸脱する子から学びなさい】
しかるのではなく、そこから教員が「教育」を学ぶ。
「ルールを逸脱する子から学びなさい」-なかなか指導に従わない生徒に悪戦苦闘していた若い頃、その悩みを聞いてくれた同じ社会科の先輩教員が語ってくれた言葉です。生徒がルールを逸脱する背景にはいろいろなことがある。杓子定規に叱ったところで生徒の成長にはつながらない。生徒の気持ちにより添って、一緒に考えていく丁寧な指導こそ、明法が大切にしている教育です。現場の教員同士がお互いに生徒のことを語り合い、悩みを共有していける風土が、その教育を支えています。

明法中学・高等学校 校長
岡田 貴之
明法中学・高等学校は1964年に理想の教育の場を作ることを目的として、北多摩の地に開校されました。
感謝の心を大切にして多様な価値観を尊重し共感力を高めることにより、自分のためだけではなく他者のために生きる人間の育成を目指します。
また先行き不透明なこれからの時代を生き抜く力、特に創造性を重視して、その前提となる基礎学力の定着を図ります。
さらに学校行事やクラブ活動を通じて仲間と切磋琢磨することにより、能力・適性に応じた自己実現ができるように、最大限のサポートをしてまいります。