中学国語 百人一首の練習
教科指導
中学国語 百人一首の練習
1月23日に中学百人一首大会が行われます。中学ホームルーム委員会が主催する、明法伝統の文化的な行事です。
国語の授業やホームルームでは直前の練習が盛り上がっています。視力・聴力・瞬発力で取るアスリート系もいれば、決まり字を理解し上の句の途中ですっと手が伸びる文化人もいます。家庭で百人一首に親しんできた生徒は取るばかりではなく、読むのもとても上手です。百人一首は鎌倉時代に成立した日本文学の宝物の一つです。生徒たちに話したうちの二つを以下に記します。
「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで」
「しのぶ」はいろいろな意味がありますが、ここでは「こらえる」「隠す」意味です。
「色」もいろいろな意味があります。ここでの意味は「顔色」「表情」です。
「物や思ふと人の問ふまで」は「何か思っているでしょ、と人に問われてしまった」という意味です。
恋をすると表情やしぐさに出てしまい、どんなに隠しているつもりでも、周囲にはばればれだったりします。今も昔も変わりませんね。
「契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは」
古文で「袖」「濡れる」は多くの場合、涙を流すことを意味します。
「末の松山」は宮城県の海岸にある標高10m程の丘です。
「波こさじ」の「じ」は打消推量(~ないだろう)、打消意志(~まい)の意味です。
江戸時代初期の「駿府記」には、海が盛り上がり、舟が海岸から7km内陸部に打ち上げられたとの記述があります。そして2011年…、古典はとても大切なことを私たちに伝えようとしているのかもしれません。

