【行事】1学期始業式-新校長の挨拶
本日4月8日(土)、2017年度1学期始業式が行われました。今年度から学校長に就任した下條隆史が生徒達の前で初めて挨拶をしました。生徒達もその話を真剣に聞いていました。少し長くなりますが、その内容をお伝えします。
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東京の西に明法あり! 真に世の中に貢献できる人材の育成
1 はじめに
明法の諸君 はじめまして,おはようございます。
4月1日に,明法第14代校長として着任した下條隆史です。
前代の大谷校長先生は,終業式で歌を歌ったと伺いました。きっと諸君にとって,素敵な校長先生だったのですね。うらやましい。私は,大谷校長先生のように,歌は歌えません。もしかしたら期待していた人もいたかもしれませんね。
明法初心者です。よろしくお願いします。
2 学校方針について
4月1日に職員会議を行いました。その席上で先生方に学校方針を伝えました。また,先生方から,生徒諸君が,日ごろより闊達で,まじめで,何事にも真剣に取り組むということを聞くことができました。
3月にも数回,明法を訪れています。授業に真剣に取り組む姿,外部の人にもしっかり挨拶できる態度や部活動の元気な声など,紳士的で素敵な生徒という感想をもちました。
さて,学校方針では,本年29年度以降,当分の間,次の4つのキーワードで取組んでいきます。
①本物・体験 ②思考力 ③難関大学合格 ④学力GMARCH水準以上
の4つです。
1つ目の「本物・体験」は,本校で行われている本物に触れる教育を通して,さまざまな経験や体験を積むことであり,これは明法教育の原点であり,伝統です。
2つ目の「思考力」ですが,多種ある思考力の中でも,私は,批判的思考力と仮説的思考力を,授業だけでなく,本校で行っているすべての教育活動の中に組み込み,身に付させてほしいと先生方にお願いしました。
批判的思考力や仮説的思考力は,決して大学受験に直結している思考力ではありません。しかし,本物に触れる教育や体験と,これらの思考力は,明法の建学の理念を達成するための大切な要因だと思っているからです。
批判的思考力は,根拠を明確にし,真偽を見極める力で,見かけに惑わされず,多面的にとらえて本質を見抜く力と考えてよいでしょう。
また,仮説的思考力とは「観察 ⇒ 推論 ⇒ 仮説 ⇒ 検証 ⇒ 考察」という一連の思考と考えてよいでしょう。
物事を様々な視点で注意深く「観察」して,既知の事柄をもとに未知の事柄を予想し,「推論」し,現象や法則性を説明するための「仮説」を立て,その仮説の真偽を確かめるために「検証」し,それらを明らかにするために十分に考え「考察」することが,これからの社会を生き抜く力であり,これら各フェーズの力を身に付けることが大切であると思っています。
そして,これらの力は,これからの大学入試で求められるようになってきました。本校で行われる教育は,必然的に,受験にも対応できるでしょう。つまり,本校で行われている教育活動のすべて,学校の授業を大切にしたり,行事にしっかり取組んだり,などなどのことが,受験に対応しているといってよいと思っています。
これらの力をベースに,3つ目として,③国公立・難関私立大学合格を目指した指導を徹底するとし,難関私立大学を早慶上理ICU,医学部など偏差値65以上の大学と定義しました。
また,4つ目として,④「入学直後の偏差値を卒業(6年間もしくは3年間)までに10以上アップさせる」として,卒業までに全生徒の偏差値がGMARCHに合格できる水準以上となることを目指していきます。
以上,校長方針を述べましたが,着任にあたり,先生方にもお願いしましたが,諸君にもこれらの目標を達成するために協力をお願いします。
3 諸君に期待すること(お願いすること)
当たり前のことですが,これらの目標を達成するためには,先生方がどんなにきめ細かく指導されても,当の君達が自主的に行動に移さなければ実現できません。
そこで,お願いとは,諸君にも「努力」を求めます。もちろん,諸君に負荷をかけることになります。
口を大きく開けて待っていても,受身で授業,部同好会活動,学校行事などの教育活動を行っていては,決して資質や能力が身に付くわけではありません。自らで掴み取ってこそ,その力が血となり肉となり,今後に役立つと思うのです。
勉強は,語源的には「勉(つと)めを強(し)いる」,気が進まないことを仕方なく行う意味であったと言います。
これから新しいものを創造するには,当然,無からは何も生まれないことを諸君も知っているでしょう。したがって,当然,基礎知識や基礎学力が,できることなら高度な知識と学力が必要です。
結びに,明法中学・高等学校は,本当に,都立高校とは比較にならないほど恵まれた施設設備の教育環境を兼ね備えています。この環境の中で,自分に甘えることなく,自分をしっかり磨いてください。
諸君も教職員も同窓会も父母の会もみんな一緒になって,この東京の西にある明法を輝かせていきましょう。
「東京の西に明法あり! 真に世の中に貢献できる人材の育成」
平成29年度の年度当初の挨拶といたします。
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