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自習室通信第28号の記事から

教科指導

明法の自習室(学習道場)には3名の専属の教員がいます。その教員が編集・制作しているのが『自習室通信』です。今回は12月20日発行の第28号から記事を抜粋しました(チューターの氏名をイニシャルに修正しています)。

 

高2生受験モードに突入 学習道場に高2生がつめかけている!
受験に備えて高2の間にやっておきたいこと

Part 1 苦手科目をターゲットに!

 学習道場に高2生がつめかけている。
 たとえば、12月3日月曜日から12月10日土曜日までの一週間に、学習道場を利用した高2生は、のべ90人にのぼる。これはこの週の高3生の利用者数84人(のべ)を上回っている。
 高2の利用者からは、期末考査の勉強だけではなく、「いよいよ受験勉強に取り組みはじめました」という声を聞く。記者は、高2生の授業を担当しているが、こうした声は、授業で受ける高2生たちの感触と、ほぼ一致している。
 それぞれ目標意識を持って勉強に集中している高2生たちにエールを送る意味で、先輩たち(学習道場チューター)が高2の時に何を勉強したのかを取材した。2回に分けて報告する。


 まずは、前回、追い込みの高3生への熱いアドバイスで評判だった、N先輩のメッセージだ。学習道場で、何度も書き直しながら、一生懸命に書いてくれたメッセージである。

 私が受験勉強を始めたのは高2の冬でした。高校2年生の皆さんは"高3になってから始めればいいや"と思っている人もいるかもしれません。ですがはっきり言ってそれでは遅いです。確かに巷(ちまた)の受験サイトでは高3になって本気を出せば志望校に合格するなどということが書いてあります。私の周りの友人にもそういう人はいました。しかしそういう人は進学校で勉強を地道に行ってきた人、学校のテスト以外にも+αで勉強を行っていた人、もしくはもともと才能がある人です。私は学校のテストは頑張っていた方でしたが、外部模試などは1学年160人の中でも、半分以下、はっきり言って才能などのかけらもありませんでした。ですがそのことを自ら自覚していたからこそ高2から勉強を始めようと思ったのです。
 高校2年生の皆さんは少し受験に対して何かしらの感情を持ち始めた時期ではないでしょうか? 来年、受験生になって希望の大学に入学したいのであれば、周りの受験生に差をつけたいのであれば、もしくは周りの受験生より自分が劣っていることが分かっていて、少しでも追いつきたいのであれば、今しかありません。高3になるまでの時間を少しでも勉強に費やす
ことができれば、希望の大学への道も見えてくるのではないでしょうか。この文が少しでも高校2年生の受験への意識に刺激になれば光栄に思います。

次に、具体的にN先輩が高2の時どんな勉強をしたかを語ってもらった。
①受験を意識した勉強を始めたのはいつ頃ですか?
 「高2の冬です。今ふりかえってみると、私立受験をめざすなら、ほどよいスタート時期だったと思います。もし、国立をねらう人や、勉強が遅れている人の場合だったら、早ければ早いほどよいです」
②何の勉強をしましたか?
 「まずは苦手な英語です。文法と精読を勉強しました。文法は学校で使っている『フォレスト』(桐原書店)に準拠した『トイトレ』(同)という問題集です。この本は良かった!! 量はほどほどですが、文法はこれ一冊でじゅうぶんと思います。『ネクステ(ネクステージ)』(同)は最後までやりませんでした。
 精読は『ビジュアル英文解釈』(駿台レクチャーシリーズ)の上巻を使いました。文法をやったうえで、4回くりかえし読みました。これも(使って)大正解だったと思います。
 以上の勉強で、模試が解けるようになったんです。そうなると、嫌いだった英語が好きになった、これを高2のうちに実現できたことが大きかったと思います」
「あと、理系なのに恥ずかしいのですが、化学も苦手意識がありました。この苦手意識をなくそうと、『化学Ⅰ、Ⅱ基礎問題精講』(旺文社)を、解けるようになるまであきらめずに使いこみました。苦手意識がなくなってきたと思います」

 苦手科目の克服―高2のとき、これに挑戦し、なんとか成果をたたき出す。N先輩が実行したことだ。みなさんもぜひ参考に!

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