【明法散歩道】 2012年度 第2号
"金環日食観察会 約1,000名の参加"
2012年5月21日(月)明法のグランドでは、近隣の小中学生や親子連れの方々が来校し、約1,000名の観察会が開かれました。予想以上の盛況で、学校で400個以上用意した日食観察めがねも、7時過ぎにはすべて無くなりました。まさに"不足"の事態と思われましたが、参加された皆さまのご協力とご配慮(ご家族やグループによるめがねの共有)があり、何とか乗り切れたようです。
そして午前7時34分30秒、金環日食が完成するや空にはあやしく雲がかかり、幸いにも?めがねなしで見える状況が出現しました。参加者全員の前に神々しき金環リングが現れ、歴史的瞬間を皆で堪能することができたのではないでしょうか。
"同じ大きさだった?太陽と月"
そもそも日食は、月が太陽を隠す営みです。大きさの違う太陽と月が重なり合うという、この不思議。いったいどういう状況なのでしょうか。理科年表で調べてみると、太陽の大きさは直径約140万kmで月の約400倍。太陽と地球との距離は約1億5000万kmで、これも月(と地球)との距離の約400倍の関係にありました。ともに400倍という自然がもたらす奇跡。これが、同じ大きさに見える理由であり、日食が起こる大きな理由の一つだったといえるでしょう。
同じに見える物事でも、全く異なるものであったり、ほんの小さな月が、比べものにならぬほど大きな太陽を隠し、さらに感動を与えてくれたりする。自然から学ぶべきもの、私たちにはまだまだたくさんあるようです。
※観察会は、本校理科教諭(地学専門)、渡辺嘉士(科学部顧問)の解説と指導の下、理科、進路部教員他の応援を得て実現。近隣の多くの方々の参加をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
"支える、つなぐ 伝統の体育祭"
「体育祭のその日は太陽が地面を焦がすように照り付け、風は砂塵を高く巻き上げ、雲は激しい風に流されていた。その様子は、私たちの活気・熱気に触発されたかの様であった。誰もが一番高きところにある優勝に手を伸ばし、我がH1Bもその一つであった・・・・・」(学年通信"さわやか"に掲載された高1生徒のコメントより)
5月12日(土)、五月晴れの空の下、体育祭が行われました。今年で49回目(1964年に第1回大会)。その間、数々のドラマが繰り広げられてきました。
明法体育祭の特徴は、何と言っても"みんなで作り上げる"手作り感と"みんなで盛り上がる"一体感にあるでしょう。生徒全員で走りつなぐ明法リレー、"おとこ"の汗が舞い散る棒倒しと騎馬戦、有志による創意工夫のハーフタイムショウ、準備から撤収まで、裏方を支える体育祭実行委員の生徒たち等々。
したたり落ちる汗に、全力で取り組み、歓喜も悲哀も共有する"ともがき"(明法スピリッツを分かち合うともだち)の姿が、グランドに写し出されていました。刹那的な高揚ではなく、支え合って築き上げた取り組みの中に、想い出よりも深い、"明法の歴史"が、確かに刻み込まれていました。
(文責:教頭 早乙女)