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【授業報告】本校理科伝統の解剖シリーズ第3弾 スルメイカの解剖

教科指導
 11月下旬、中学3年生が、本校理科伝統の「解剖シリーズ」第3弾に挑みました。今回の材料はスルメイカです。以下の文章は、中学3年生の学年通信に載せられた感想の一部です。生徒たちは解剖を通じ、机上では味わえないいろいろなことを体験しています。

A組
・今までで一番大きい解剖だったので、大変だった。
・意外とやり易く色んな所を見れた。特に肝臓が大きく、甲をうまく剥がすのが大変だった。
・なんと食道が脳の真ん中を通っていることには驚いた。
・生き物の目を切ったのは初めてだったのでいい経験になった。いつも食べているものなので、色々と知ることができて良かった。
・イカの解剖はなかなかできるものではないので、器官の場所を調べられて良かった。
・いつも以上に大変だったけど、うまくできたし実験の大切さが分かった。イカに感謝したい。
・目の水晶体があんなにきれいだなんて思わなかった。
・イカの解剖では学ぶことがたくさんあったと思う。次回もしっかり学びたい。
・ハマグリに比べ、同じ軟体動物でもどうしてこんなに構造が違うのだろうと思った。
・いつもは外とう膜を食べているのが分かった。
・今までで一番大きな動物で、臓器などのつくりが分かりやすく、とてもいい実験だったと思う。

B組
・とても気持ち悪かったけど構造が良く分かった。寄生虫が2種類もいて楽しかった。
・前回のエビより大きくて緊張した。脳と口がとても近かった。
・肝臓が予想より巨大だった。
・今回は一番うまくいった。特に肝臓を殆ど壊さずにできたところが良かった。
・寄生虫が気持ち悪くうごめいていた。
・甲が白く長くて驚いた。
・足と胴を切るタイミングを間違えた。
・目がフロフロしていて水晶体が出てきた。
・墨はネバネバしていた。捕獲時のショックで使い果たしたのか、墨汁のうはしぼんで細かった。
・寄生虫が怖かった。
・肝臓と墨汁のうが破れて汚れてしまった。

C組
・軟骨(甲)がメッチャきれいにとれた。人間はこんな芸術的な骨を持っているだろうか。
・クチバシが意外に大きくてビックリ。
・墨汁のうは思っていたより小さくて細かった。
・間違って肝臓を切ってしまい大変なことになった。
・食用になっていない動物を解剖した方が、精神的に被害が無くて良いです。
・特に目の解剖が楽しかった。
・これまでで一番わかりやすい解剖だった。その分とてもリアルで気持ち悪かった。
・脳がとても大きく、メスを刺したら飛び出てしまった。
・クチバシを動かす筋肉が凄く大きかったので、これで噛まれたらケガしそうだなと思った。
・寄生虫が胃から出て来てビックリした。
・改めて解剖の難しさを知った。

D組
・いつも食べているものを別の視点で見られて面白かった。
・肝臓の巨大さが実感できて良かった。
・イカは結構かたく丈夫だと分かった。吸盤は先に行くほどむしろ大きかった。
・イカの口がこんな風にクチバシになっていて、あんなに鋭いとは思わなかった。
・ヌルヌルしていて持ちづらかった。
・ハマグリに続き更に多くの器官を教わった。次も命を無駄にしない様に頑張りたい。
・ハマグリやエビに比べるととてもやりやすかった。それにしても不思議な体だった。
・臓器が人間と違うところが多いのと、身の固さに驚いた。
・大変おもしろかった。次回も楽しみ。
・食べている部分が外とう膜なのにはビックリした。
・外とう膜がとても厚く頑丈だった。
・口の筋肉の堅さや強さ、生き物が生きている重みが分かったので良かった。 

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 本校の理科は、理科専門棟で行われます。理科専門棟は物理・化学・生物・地学の4分野がそれぞれ講義室と実験室を備えた本格的な施設です。
 この理科専門棟で本校生徒は、さまざまな実験を通じて"本物に触れる"経験をします。中3で実施される伝統の「解剖シリーズ」は、5回分が予定されており、今後はアジ、バフンウニなどが材料になります。