明法ニュース 校長・教頭

令和3年 明法中学・高等学校入学式 校長式辞

校長・教頭

令和3年 明法中学・高等学校入学式 校長式辞

~ 自立した学習者、優れた集団、夢探しの旅に向けて応援します ~

明法中学・高等学校 校長 牛来 峯聡

中学生、高校生の新入生の皆さん、ようこそ、明法中学・高等学校へ。教職員、在校生一同は、皆さんの入学を心より歓迎いたします。
さて、本校は、「これからの社会を逞しく生き、社会貢献に高い志をもつ人間の育成」に取り組んで参ります。そのためには、入学生の皆さんに、三つのことをお話します。

一つ目は、「自律した学習者」になるということです。「自律」とは自ら進んで何事にも積極的に行うということです。受身の姿勢ではなく、何事にも自ら率先して取り組み、自ら学ぶ習慣を身に付けていくが必要となります。これは、学習というのは、生涯にわたって学び続けていかなければならないものであるからです。新入生の皆さんは、将来のためにも、中学・高校時代にしっかりと自らの方向性を定め、学び続けていける「自律した学習者」に早くなって欲しいと願っています。ここでの学習とは教科の学習に限ることではなく、行事や部活動、社会貢献活動などを含めた中学校、高校での生活全体での学習です。是非、沢山のことに挑戦し、積極的に中学校、高校での生活を送ってください。何事にも、積極的に、前向きに取り組むことで、これまでよりも視野が広がり、気づかなかったことを発見し、自己の可能性をさらに伸ばせことにつながります。

二つ目は、「明法生として優れた集団になって欲しい」ということです。
一人で出来ることには、限界があるかもしれませんが、友人と、クラス全員と、学年全員と、明法生全員と取り組むことで、何倍ものの成果をあげることができます。行事においても部活動においても、そして、学力を身に付けることや進路実現にも集団としてのチーム力には、大きいものがあります。是非、多くの人との交流を深め、自らの成長とともにクラス、学年、学校がすばらしいチームの集団として力が発揮できるよう、お互いに思いやりをもち、切磋琢磨しながら力を合わせていってください。仲間とともに力をあわせ、また刺激しあい、互いを伸ばすことのできるという眼には見えないすばらしい環境が明法にあります。その環境の中で、皆さん一人ひとりが成長していくことを期待しています。

三つ目は、「夢をもつこと」についてです。
新たな生活を送るにあたり、一人ひとりが将来の夢を持つことはとても大切なことです。日本資本主義の父といわれた渋沢栄一は多くの会社を成功させ、日本の経済発展に大きく寄与しましたが、残した言葉に「夢七訓(しちくん)」というのがあります。今でも、多くの企業で社訓や社長の座右の銘としています。もともとの文言をすこし変えて紹介します。
「夢ある者は理想あり、理想ある者は信念あり、信念ある者は計画あり、計画ある者は実行あり、実行ある者は成果あり、成果ある者は幸福あり、ゆえに、幸福を求むる者は夢をもつべし。」
これは、夢がない者は理想がない、理想がない者は信念がない、信念がない者は計画がない、計画がない者は実行がない、実行がない者は成果がない、成果がない者は幸福がない、だから、幸福を得たい人はまず「夢」を持ちなさいという教えです。
つまり、幸福を求めるなら、夢を持とうということです。幸福とは何かは、人それぞれに違うかもしれませんが、誰しもが幸福になろうとして生きています。そのためには夢を持つことは大切なことです。中学生や高校生という若い時、学びが旺盛な時、様々な体験を通してチャレンジできる時期には、特に、夢をもつことは大切なことです。
しかし、その夢は必ず叶うわけではありません。夢を持つことから始め、それに向けて理想、信念をもち、計画を立て、実行して自分なりに一生懸命努力すれば、成果があらわれ、幸福につながります。すでに叶えたい夢を抱いている人はその実現に向けた努力を今日からしていきましょう。夢は外から与えられるものではなく、自分で見つけて、自分で育てていくものです。まだ夢を描けていない人は自ら見つける努力をして、将来の幸福につなげる努力をしてください。中学・高校時代は夢の実現のために邁進できる時でも有り、いろんな夢を探せる時期でもあります。明法には、「夢探しの旅」ができる教育活動が沢山あります。先生方はそれを親身になって応援します。