沖縄修学旅行2日目
2日目は今回の修学旅行の目的の1つともなっている平和学習の1日となりました。
朝食後、ホテルから徒歩で沖縄青年会館を訪れ、そこで沖縄県平和祈念資料館ボランティアガイドの方から戦時中の体験を聞かせていただきました。ボランティアの方からは、小学生のときに沖縄戦を経験し、家族がバラバラになり、またひどい食糧不足の中で生き延びたという貴重な体験談を伺いました。
そのあと、A・B組とC・D組に分かれて、ひめゆり平和祈念資料館、沖縄県平和祈念資料館、そして糸数アブチラガマを訪れました。
ひめゆり平和祈念資料館では、「ひめゆりの塔」でガイドの方の説明を受けたあと黙祷し、ひめゆり学徒隊の女学生の悲劇について、資料館で学びました。女学生の証言をまとめたコーナーでは、生徒たちが証言を一生懸命読む姿が印象的でした。
沖縄県平和祈念資料館は、今週末の23日に行われる沖縄戦慰霊の日の式典の準備が行われる平和祈念公園の中にあります。生徒たちは資料館見学前に、ガイドの方の案内で平和の礎(いしじ)を見学。沖縄戦の際に、そこから見える断崖絶壁から多くの住民が身を投げた悲劇の説明も受けました。そして、資料館では、明治以降の沖縄の歴史、沖縄戦の世様子、戦後の沖縄などについて、映像も含めて学びました。
糸数アブチラガマは、沖縄戦の際に住民の避難場所となったり、南風原陸軍病院の分室となった洞窟です。生徒たちはヘルメットをかぶり、懐中電灯をもって、平和ガイドの方の案内でガマに入りました。そして、沖縄戦の際に、その中で行われたさまざまなことをガイドの方から教わりました。懐中電灯を一斉に消したときには、生徒は、如何にガマが暗闇になるのかも身を持って体験し、ガイドの方からの説明も併せて、戦争の悲惨を学んだと思います。
帰路、C組のバスガイドの方が、「島唄」を歌ってくださいました。そして、その歌に込められた平和への思いも語ってくださいました。
夕方までの1日を通じて、生徒たちは沖縄戦の悲惨さとともに、平和の大切さをしっかり学びました。
平和講話をしていただいた方からも、糸数アブチラガマの平和ガイドの方からも、資料館でも、そしてバスガイドの方からも、「命(ぬち)どぅ宝」という言葉を耳にし、目にしました。「命がもっとも大切なもの」というこの言葉は、本校の建学の精神にも掲げられている「この世に生を受けたことに感謝し」という言葉に通じるところがあります。
今回の平和学習を通して、生徒たちが平和について改めて考え、本校の建学の精神にある「世界の平和に貢献する」という考えにつなげていってくれればと考えています。
ホテル到着後、生徒たちは、国際通りに班ごとに出かけ、思い思いの夕食をとり、お土産を買いに行っています。
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沖縄修学旅行1日目はこちらをご覧ください。
訪れた施設のURLを掲載します
ひめゆり平和祈念資料館 http://www.himeyuri.or.jp/JP/top.html
沖縄県平和祈念資料館 http://www.peace-museum.pref.okinawa.jp/
糸数アブチラガマ http://abuchiragama.com/